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人生のなかには、感謝してもしきれないくらい「かけがえのない人」っていうのが、いる。
親、とか、家族、とか、友達、とか、恋人、とか、色々ありますけど、そういった部分じゃなく、あくまで非常に社会的なところでのつながりで。 それが「お世話になった」だったり、「影響をうけた」だったり、人によって、ケースによって色々だろうけれど。 私にとってそう思える一人。これは差し支えないと思うしご存知の方もいらっしゃるかもしれないからお名前を出してしまいますが、ディスクユニオンの山本隆さん。 ジャズの聞き方の手ほどきを受けたわけではありませんが、彼の表現やセレクション、はたまた中古盤の査定、すべてから、影響を受けとても勉強させていただいたと思う。 彼の文章を読んで、ミュージックライターになりたいなと思ったし、同時に、彼の文章を読んで、ミュージックライターにはなれないなと思わせてくれた人。意味わかりますかね。 その山本隆さんと飲む機会に恵まれ、昨晩、約1年ぶりに新宿の「千草」という渋い居酒屋にて、酒を交わす。 当時8年前にはなかなか気軽に飲みに誘いあえる相手でもなく(こちとら若輩もんですから)もっと色々お話したいなと思いつつ、実現できなかったおぼえがある。唯一、私の送別会に最後の最後までいてくださった、そんな印象がありつつ…。 山本さんには、商品のオススメのしかたを教えていただいた。 彼の書いたPOPを読むと、これ不思議なんですけど、みんなが買いたくなる。 汚い(失礼)手書きのPOPなんだけど、それがまた魅力的で、さらには書いてあることもツボばかり。 自分の好きな、オススメしたいモノをどう売るか。その根本を地で行っていた山本氏。某SJ誌などでCD評をよく書いていらっしゃるので是非皆さん、その躍動感溢れる文章をチェックしてくださいませ。 とにかく昨日は楽しかった。 音楽トークや「社会人における遅刻という現象について」といった話題、はたまた私のこよなく愛する靴メーカー「CAMPER」のマニアックな話題まで。めくるめく世界。たまたま同席された営業のM氏、火にガソリンを注ぐかのあまりエスカレートしていく我々の話題に全くついていけず。 しまいには会話全部を英語でやってみようという山本氏の大胆極まりない提案(一応、営業M氏が海外とも取引できるようにという思慮の一環)により、会話のほとんどが英語にスイッチ。同時にいちいちお互い考えながら言葉を発するものだから通常の会話より3倍くらいの時間を要す。 妙なテンションの盛り上がりにあきれ、一足先に帰宅するM氏を横目に、火がついてしまった私たちは「Old Blind Cat(通称CAT)」というジャズバーへ。 新宿駅東口のこんなに近くに、こんなに老舗なジャズバーがあるなんてねー やっぱり中央線、最高です。 飲んで、飲んで、飲みました、結構最後はグダグダモードになり、山本氏をタクシーに乗せ、歩いて帰宅。前夜の睡眠時間が短かったせいもあり、眠くて眠くて眠くて、着替え途中でベッドに倒れて死亡しておりました。 ともかく。 以前から大変尊敬していた上司、その人と、いま違う目線で仕事ができ、彼もいまの視点で私に仕事のアイディアを振ってきてくださる。その辺が素晴らしいなと思って。 昔から本当に人に恵まれ仕事をしてきたんだなと思わされるひとときでした。 ユニオンを辞めてからかれこれ7年くらい経つけれど、そこでもう一度連絡を取ってみようと思った昨年の私の行動が、今またこんなに楽しい仲間の存在につながっているというのは、感極まりない感じ。山本さんの文章に憧れてライターやりたいなって思ったんですよ、なんて、当時は言いづらい環境だったけど、今、この距離感で、とてもすんなり言えた。 彼も、とってもよろこんでくださった。 時間を重ねるって大切ですね。 そして本当にいい人たちと仕事させてくれて、ありがとう、私のカミサマ。感謝しています。
by the-beat-goes-on
| 2007-06-01 04:26
| Daily beats
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