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NHKの深夜にやってる「仕事職人」に出てきた中学教師に、かなりココロ動かされた。
「エンカウンター」という、アメリカ発の教育方法を実践している。 「エンカウンター」というのは、出会い、とか、遭遇とかいう意味。生徒一人一人が自分がどういう人間か伝えること、相手がどういう人間か知ることで、より絆を深めていく、そんな教育方法。 たとえば、ひとつのテーマ(疑問)をあたえる。何が正解か、間違いかではなく、そのテーマについてディスカッションすることで、そのディスカスする相手が何者かを知る。 いじめなんて無縁。みんなお互いにぶつかるけど、ネガティブじゃない。10代半ばの有り余るエネルギーを、うまくコントロールしている素晴らしい先生だと思った。 先生って面白いわよ、と母に言われたことがある。 かといってうちの母は教職免許取る時に教育実習をしたくらいしか経験がないのだが、どうやら私に向いていると思って言っていた部分があるらしい。 当時は、わからなかった。大学の専攻からいって社会の先生にしかなれなかったのも嫌だった(どちらかというと、英語の先生だったら自信があったけど)し、まず未熟な自分が生徒に何を与えられるのか疑問だったし、自分たちが中学高校のときそうだったような、エネルギー全開の子たちを相手にするのは恐ろしかった。だってみんな自我の塊からエネルギー放出しているようなウランみたいなもんだったもんね。 でも今思うと、先生って適役だったかもしれないな、と。 …、いや、この面倒くさがりな私じゃあ勤まらないかもしれない部分は否めないけど、まあでも適度に適当に、かつ楽しく、大切な人間的なところは押さえて、いい先生になってた気がする。 すごい厚かましい見方だけれども。 こう思うのには理由があって。 結局私の仕事って、人を見るのが商売なところがある。 会ってすぐにその人のタイプを見切って、それに合ったサービスをしていくこと。接客の極意だけど、私の場合は相手が世界の色んな地域の人だからより幅広い部分もある。 そして、結果的に、人を観察するのがクセみたいになっているし、自分の予測は結構当たるんだ、これが。 自分もそのバラエティに対応できるくらいの器用さはあると思っているし、ほんと、適職。普通の人(他のスタッフとか)では太刀打ちできないくらいの変わり者(通常、「宇宙人」という名称で呼んでいる)が相手でも、必ず最後には満足して帰ってもらえる自信もある。 そんななか、身近な人でもけっこう観察してしまっていて、同僚に「××くんはこういう風に振る舞っているけど、実はこんなことを考えてるでしょ」みたいなことを言うと、当たりすぎて驚かれたりするのである。 これって、仕事上で訓練してきたことでもあるけれども、もともと持ってる自分のセンスみたいのもあって、今日思ったのはまさにこのセンスが「教師」という職業に必要とされるのではないか、ということ。 表面的な生徒の一言一句に左右されるのではなく、何故その発言が出てきたのか、何がそうさせているのか、というところを見ながら「人間」を「教育」していくそのステップは如何に面白いだろう、そう思ってしまった。 まあ今の自分には、先生になるという選択肢は残っていないのだけれども、将来的に必ず子供の教育プログラムのような部分には首を突っ込んでいきたいと思っている。人ってそういう思想になるんだね。別に次の世代が心配だから、ではなくて、この世の中、生きていくということがどんなに面白いか、それを感じられるようなエッセンスだけでいいから、子供たちに与えていきたいよなと心から思う。 だってそれが、一番の、この人間の可能性を体現しているものだから。 What a wonderful worldの歌詞の意味、今だから、わかる。
by the-beat-goes-on
| 2007-04-10 03:33
| Daily beats
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