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今日はちょっと、露骨なこと書きますけど、眼をつぶらず是非考えてほしい。
他人事じゃない。同性愛の人たちだけの話じゃない。あなたの話です。 日本は、先進国のなかで唯一、HIVキャリアが増えている国です。 皆さんご存知だと思うけど、HIVというのは感染してから発病するまでに、時間がかかる。 感染して数日間で、風邪に似た症状が起こることがある。だがそれもすぐに治まり、その後無症状のまま、キャリアは5年〜10年を過ごします。 現時点で日本国内でHIVキャリアと判明している人は、約1万人(薬害エイズ被害者含む)。東京だけとってみると、約500人に一人がHIVキャリア。ただ、これの恐ろしい部分は、検査を受けていない、要は無認知のキャリアは何倍、何十倍にも及ぶということ。 つまりは、50人に一人といっても過言ではない。あなたが電車に乗っていて、同じ車両のなかに一人は、HIVキャリアがいるということです。 そもそも、エイズの感染経路というのは主に男性同士の性的接触、また麻薬の静脈注射の針の共有からなるものですが、日本に限って一番の増加原因になっているのは異性間の性的接触。その次が同性の性的接触。麻薬の針による感染はほとんど、ありません。 何が言いたいか、読めるでしょうか。 あなたは、自分がHIVキャリアかもしれない、と考えたことはありますか? さっき書きました。HIVウィルスというのは、潜伏します。それも、5年〜10年。 その間、あなたが関係を持った相手は、一人ですか? その相手、一人一人の、前の相手を知っていますか? この広告、しびれました。「あなたは、カレの、元カノの、元カレを知っていますか?」 …知らないねえ。って思いませんか。 アメリカに住んでた友達が言っていました。 「こっちでは、付き合う前に、一緒にHIV検査に行って、お互い「シロ」だったら初めて「付き合おう」ってなるんだよ。」 すごいなあって思いませんか。 でもすごいなあって思った人。これが当然だ、と思いませんか。 それが、お互いに対する、責任。 この間、美容院にて読んだ雑誌で、HIV特集がありました。 そこで、たとえ今HIVキャリアと診断されても、投薬によってエイズの発症を押さえる治療が行われていることを知りました。 HIVと診断されながら、その治療により非常に人間らしい生活を送っていることを知りました。 エイズの治療は、すすんでいるのです。 91年11月、自らエイズであることを公表し、その48時間後になくなったフレディ・マーキュリー。 彼を偲んで、行われた92年4月20日のトリビュートコンサート。 私がエイズを認識した初のきっかけでした。 それから、実に15年。いったい、日本では何か変わったのだろう。何が良くなったのだろう。何かが、悪くなっているんじゃないか。 こんな疑問が、絶えずつきまといます。 5年後、10年後。あなたや私のまわりで、エイズ患者が爆発的に増えているのではないかと思う。 Let's talk about AIDS。 本当に、友達や、家族や、隣人を守りたいと思うなら。この時ばかりは「恥」というか、性的なものを「陰」とする日本の文化、もっとドライに考えるべきではないかと思います。 わたしは何が出来る? あなたは何が出来る? とりあえず、現実を知ることから、始めてみませんか? あなたは、HIVキャリアでないと、胸をはって言えますか? あなたが、5年後も、10年後も、愛する人と幸せに、共にいられるために。
by the-beat-goes-on
| 2007-02-07 02:58
| Daily beats
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