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ついにコートを買った。こっちのディスカウントショップは何がどういう仕組みで流通しているのかわからないが、とにかく安い。
ただしTシャツ一枚買うのとは訳が違う。東京で見つけても買うものを、と思い、試着に試着を重ね、一枚選んだ。 これで10月後半、どんなに寒くなっても凍え死ぬことはあるまい。 マンションに帰ってくると、ドアマンが私を捕まえて言う。 「ねえ、俺さ、さっきさ、テレビ見ててさ!東京の地下鉄事情の特集してて、感動したんだよ。あんたらすごいねえ!」 「え、NYと大して変わらないよ。NYだって地下鉄でどこでも行けるでしょ」 「いや、そういうことじゃなくてさ、例えばどんなに混んでても、みんなドアの横に一列に待ってて、降りる人が終わってから乗るでしょ?秩序があるよね、ああやらないと怒られるの?あとさ、落書きもないし、ゴミもないしさ。感動したよ!」 まあNYの地下鉄にしか乗ったことのない人は、東京の地下鉄に感激するかもしれない。 ここでは、まずホームに着いてそのホームに人が少なかったら、がっかりする。 それはつい先ほど電車が行ってしまったばかりということを意味するからだ。次の電車は、すぐになんか来ない。10分、15分待たされる。時刻表はもとからない。 次第にホームに人が増える。皆プラットフォームの端から乗り出して、電車の来る方向に注目している。待ち時間が増えれば増えるほど会話も少なくなり、皆「乗り出し症候群」である。ついにヘッドライトが見えると、次はそれが自分の乗りたい電車かそうでないのか確認せねばならない。 先頭にアルファベットまたは数字の表示がある。 F,Vのアップタウン方面しか来ないはずのホームに、突如としてCトレインが現れたりすることもある。この場合、この列車のディスプレイが壊れてCと表示されているのか(本当はFなのに)、それとも何らかの事情でCトレインがこのコンコースを使わなければならなかったのか、アナウンスもないので我々は判断できない。そこで中央車両にいる車掌さんに皆が詰め寄る。 「これがCなのはわかったけど、じゃあFはいつになったら来るんだ?」 「そんなの知らん」 とあしらわれて終わったりもする。 どちらにしても中央線上りホームにいきなり「渋谷行」が来るようなものだ。 こんなこともある。 Fに乗りしばらく経ったころ、車内の表示がRとなっているのに気づく。 ど、どういうこと?いつ変わったの?教えてくれよー! と思っていると、車内放送でディスプレイの故障が告げられたり。 東京でこれをやったら、クレームの嵐であろう。 こっちはみんな適当だから、誰も文句なんか言いやしない。 いつ電車が来るかわからずとも、最終的に来さえすればいいのだ。 ここが国民性というものなのだろう。 物売りは多く、パフォーマーもいる。 皆、気軽に「これ何トレイン?Aに乗るにはどこで乗り換えたらいいの?」「それ何の雑誌読んでるの?」などと会話をしている。 臭いし汚いんだが、安全だし早い。 あと2週間弱でこれに乗れなくなるのが少しだけ寂しい。
by the-beat-goes-on
| 2004-10-19 05:48
| Autumn in New York
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