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ソーホーの外れに、Jazz Galleryという小さなジャズクラブがある。
ジャズクラブというよりミニシアターに近い作り。ステージに向けパイプ椅子やベンチシートが並んでいる。 飲み物は水かワイン。ワインを飲むときはdonation、寄付金を3ドルほど箱に入れてくれればありがたい、と書いてある。 先日VillageVoiceというカリスマフリーペーパーにおいてこのクラブのことを知った。 Adam Rogers(g) Quartet with James Genus & Antonio Sanchez メンバー料金10ドル、一般15ドル このメンバーで15ドル!!!と狂喜乱舞しながらソーホ−へと向かった。 オープニングに際し、クラブのオーナーから挨拶があり、リーダーのアダムからもスピーチがあった。その内容に私はいたく共感した。 このJazz Galleryは、新世代のジャズプレイヤーをNYに紹介する為に作られた。その為には、テーブルも、料理やドリンクでの金儲けも必要がない。ただいい音楽をより近い距離で聞かせたい、と。アダムは、ここのお客さんは他のところでビールを飲みながら聞いている人々とは違う、ここで演奏すると必ずなにかもらえるんだ、と言う。 狭い店だがよけいなものが一切ないので、非常にステージが見やすい。 皆紙コップに入れたワインをちびちびと飲みながら、ステージに酔いしれる。 演奏者と客席との交歓はより濃く、より深いものになっていく。 そこらのアマチュアミュージシャンに2000円払わせる東京のミュージックシーンを考え、頭をかかえる。 もっと値段を落とし、いい音楽を提供する方法はあるはずだ。 さて演奏について。 「アントニオサンチェスというドラマーはもっと騒がれるべきである」 ということに終始する。 パットメセニートリオのときに驚愕させられ、二ヶ月後マイケルブレッカーの クインデクテット(15人編成)を見て、ただただ感動した。 特にブレッカーの4日目、40度の高熱を押してステージに立ち1セットなんとか叩ききった彼には「執念」というか、断固たる思いを感じた。 (そのせいで2nd setは出演できず、マイケルブレッカーがドラムも叩くという歴史的ステージがおこなわれた) グレッグハッチンソンやルイスナッシュなどジャズの本道をいくドラマーでも素晴らしい人は山ほどいるが、このアントニオの特性といえば、常に「挑戦的」なところである。アグレッシブな演奏をきれいにあしらう。また彼の疾走感は圧倒的なテクニックに裏付けされたもので、なかなか真似のできる類いではない。 ミュージシャンには引っ張りだこの彼だが、もっと有名になってよい。もっと知られるべきである。 音楽業界の不況の狭間でもがいているこの辺りのミュージシャンをLift upしなければ次の世代はない。
by the-beat-goes-on
| 2004-10-18 00:50
| Autumn in New York
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