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最近、また「やばい」と思うアーティストのライブを見た。
Amel Larrieux。ニューヨーク出身のシンガー。 彼女のことは知っていたし、ラジオなどでも音源は聴いたことがあった。 独特の世界観で固定ファンを増やしていることも知っていた。 だが。 彼女のライブの素晴らしさ=彼女の本当の実力を知っているファンがどれだけいるだろうか? よく彼女の作品は「ネオソウル」「ネオR&B」なんて評される。 こんなに無責任なカテゴライズがあるだろうか。 彼女のうたは、ソウルでもなくR&Bでもなく、アメルのうた。 それ以外の何ものでもない。 確かにCDのある曲だけ聴いていると、ただのかわいい、人なつっこい声の持ち主に聴こえることもある。 楽曲の今っぽいスマートなアレンジがより曲をかっこよく聴かせている。 だが、ライブで見る彼女は違う。 ナチュラルな服装、外見、エキゾチックなテイストに身を包んだ「女の殺気」そのものだと感じた。 何かが降りてきている感じもする。何かに操られている感じさえする。 歌の中で高揚する部分では、シャーマンに見える。 まるで祈る対象に捧げるために歌うような、そんな世界観。 おかげさまでライブは大変好評で、お金にあまり余裕ないクラブキッズたちがよくぞ集まってくれたなと思う。 芸術を見る時に持つ、ひとつの視点がある。 それこそが「殺気」 殺気のないものなど、芸術ではない。面白くもなんともない。表現とは、自分と対峙し時には身を削り、初めて表に現れてくるものだと思っている。 だから私はジャズに惹かれるんだろうな。クラシックみたいな上流階級の産物ではなく、常に死と対峙していたアフロアメリカン達が、必死にクリエイティブに創り出した音楽だから、「殺気」があるのだ。 私には芸術家として生きて行く選択肢はもうないが、その研ぎすまされた殺気を感じる感性を大切に、芸術をバックアップしていきたいと考えている。 皆が生きて表現していること、それこそこの無常の世の中で、最も尊いものだと思うから。
by the-beat-goes-on
| 2006-10-22 14:02
| Daily beats
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