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三鷹市上連雀で通り魔事件があったという。
日本にいるときから、最近の日本の犯罪について不可解な思いを解決できずにいる。 ここまで病んでいる人が多いのか、と。 NYにきて、明日で2週間になる。 まあ人口に対する犯罪発生率は東京よりもまだ多いのだろうが、身に迫る危険はもちろんなく、街の雰囲気はどちらかというと東京よりベターだ。 様々な人が共存するためのメンタル面でのシステムが、非常に良く出来ている街だ。違う言葉を使うなら、何事においてもポジティブな街である。 NYにおいて東洋人は差別されてはいない、いや、あらゆる差別が最も少ないところであり、それが「世界都市」と言われる所以である。 アメリカの他の土地なら店員がおそるおそる近づいてくるところだが、ここでは普通である。皆普通に話しかけてくるし、道を聞いてくる。 街を歩けば本当にありとあらゆる人種がいる。皆、普通に生活をしている。 英語さえ話すことができれば、ここでは何不自由なく暮らすことが出来るだろう。 NY郊外のFlushingという街で、十代の女の子グループ同士の「抗争」があり、けが人がでたというニュースが何度も巡っている。 私にとっては上連雀での通り魔のほうが、ずっと恐ろしく感じる。 犯罪率ばかりが取り沙汰されるがNYでの犯罪は、顔見知りによるものがほとんどだそうだ。あとはメインストリートを人にまぎれて歩いていれば、何も怖いことはない。 今日は大学のなんと19代も上の先輩のライブを聴きに、BrooklynのBay Ridgeというところまで足を伸ばした。この先輩に会うのはもちろん初めて、さらに彼の同期であるよく知る先輩も合流ということで、お邪魔させて頂いた。 アマチュアのビッグバンドだ。耳慣れたメロディーばかりが耳をくすぐる。 お客さんはだいたい50代以上の夫婦ばかり、もしくは夫婦が3組ほど集まったグループ。演奏に合わせてダンスを踊り始める。 ああー、豊かだなあ、と思った。 「豊か」という言葉をこちらに来て一体何度使っているだろうか。 皆、幸せそうなのだ。 だがこれはNYのジャズではない。 ここにきて改めて、NYで行われている演奏は一体なんなのかということを客観的に思い知らされた。 二本目はイングリッドジェンセン、女性のトランぺッターだ。 彼女のことはかれこれ5年前くらいから知っていたが、聞こうとしたことはなかった。理由は自分がよくわかっている。女性だからだ。 これは逆差別だ。「ジャズマン」という言葉の通り、女性のプレイヤーは受け入れられなかった(ボーカリストをのぞく)。自分が女性でトランペットを吹いているのになにごとか、と今では思う。いわゆる「色もの」だと思っていた。 だが彼女は、脳天を打ち砕くほどの演奏を聴かせてくれた。 マイルス直系、ダークな音色でまさにジャズをプレイしていた。 すごかった。本当に素晴らしかった。 そして私はまた自分の未熟さを知ることになった。 やっぱりNYは素晴らしい街である。だがこのパワーを牽引しているのは他でもない経済と政治であり、そしてそれはアメリカという国のもとにある。 逆に言うと、NYというのがアメリカの象徴だと言うとそれは、まあ、いろんな意味で正解であるということだ。アメリカは大したものだと感じている。これだけの芸術と、人種と、文化と、すべてこの島に集めてしまいそれが世界の人を魅了してやまないのだから。 そして私は来月2日に迫る選挙戦の報道を、興味深く見守っているわけである。
by the-beat-goes-on
| 2004-10-14 14:00
| Autumn in New York
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