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今日はひとつ、良い話を。
昨日、ある目論みがあって、昔の彼氏に連絡を取った。 仕事がらみで連絡を取りたくて、ネットで情報を探していたら、発見した。 ゲリラ的に、職場に電話をかけてみた。 電話に出たのは彼だった。「××です」と名乗ると、「聞き覚えのある声だと思った」といわれた。 彼を振ったのは私である。もう6年?も前の話。今思うと、酷い振り方をした。ただ若いころの話で、お互いをたくさん傷つけあう恋愛の幕切れとしては当然だった。 私も落ち込んだが、それ以上に彼の落ち込みようはすさまじかった。すごく痩せたらしいという話を風の噂で聞いた。彼のいる場所や連絡先は知っていたが、しばらく連絡しないでおこうと思った。別れた相手で友達に戻れなかったのは彼だけである。 その彼が、今、某有名(音楽好きの集まる)レコード店の店長になっているという。 若かりし頃私もその店のアルバイトスタッフだった。だがさすがに何年もたつと、知り合いが少なくなるもの。ちょっとプロモーションで協力してもらえたらありがたいなと思った矢先に、思い浮かんだのは彼の存在だった。 挨拶もそこそこに、おそるおそる、用件を切り出す。だがぎくしゃくしていたのは実は私の方だったらしい(笑)、彼はフランクに、それこそ昔のように、色んなことを話してきてくれた。 「実はすごい連絡取りたかったんだよ、でも電話もわかんないし、一度携帯のメールにすごい長文の文章を送ったんだけど、返事来ないから色々あるのかなと思ってた」 と言われた。 …そんなメールは来ていない。 よくよく聞くと、私のアドレスはあるボッサの曲名なんだが、彼は違う曲名のアドレス(corcovado@docomo~)に送ったと言う。 届くわけがない。 取り急ぎ仕事中でもあったし、普通にオフィスで20分も電話で話してしまったので切り上げて、今度会って話すことにした。仕事面では、非常に快く協力をもらえることになりそうで、今後彼とのまた違った良い関係が築けそう。あるブランクを置いたことで彼も私もオトナになり、また面と向かってクリエイティブに話ができる。こんな嬉しいことはない。 彼は今、その店の店長をやりながら、復刻発売シリーズの監修まで手がけている。 私と付き合っていたころはアルバイトで、社員に昇格し、音楽ライターになりたいという願望を胸に頑張っていた。 井の頭公園で別れ話をし、バカみたいに二人で大泣きし、別れ際にもらったCDが、彼が初めてライナーを書いたものだった。 時は流れたんだなあ。 あの時のことを思い出すと、今でも胸が少し苦しくなる。 私にジャズをはじめ、音楽の素晴らしさを深く教えてくれたのはまさにこの人で、今週出演のアーティストのかっこよさを教えてくれたのも彼だ。 まず、再会したら、彼が与えてくれたものすべてにお礼を言い、そして、彼の結婚に心からおめでとうと言いたい。 そこから、仕事相手として、そして良き音楽仲間としての新たな一歩を踏み出したいなと考えている。 カミサマありがとう。 ------------------------------------------------------------ 余談。 昨日、帰ったら、ある一通のメールが届いていた。数年前、私のことを一方的に熱愛していたブラジル人からの、二年ぶりのメールだった。 そのとき私は彼の想いに対し、非常に日本人的にのらりくらりとかわしていたら、逆ギレされ一切の連絡が途絶えた。あー、外国人とは恋愛できないなと強く思わされた一件だった。 まあ私にも非があったと思うから一応その件は謝って、彼のアプローチを丁重にお断りし、近況を報告し、で、どうなの最近?と聞いてみた。 なんと彼は、今私が一番!日本に呼びたいアーティストのマネージャーをやっているというのである… Oh, god! なんだかすべてがうまくまわり始めたぞ。 絶対にこのタイミングで何か動けば、うまくいく。そんな波が来てる。 この波に乗って、ちょいとおもろいこと、やってみる。
by the-beat-goes-on
| 2006-07-29 14:35
| Daily beats
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