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日曜は、旧職場でのShinの送別会のはずだった。
だが舞台は急遽、青山から浅草へと変更になった。 先週末は三社祭。法被にねじり鉢巻の男衆女衆が、街を行き交う。 昼間の熱狂が、夜になっても肌に触れる。 すっかり暗くなった空に、ひときわ際立つ屋台の光。ライトアップされた浅草寺。 最後の声を枯らして叫ぶ焼き鳥屋のにいちゃん。神輿の担ぎ手に対する暖かい拍手。 まったくもって違う世界に来てしまった感じがした。 同じ東京なのに違う東京。 Shinの送別会がドタキャンになったとき、なんともいえない脱力感に襲われ 家に帰ろう、と一瞬思った。 もう私はその時間には青山にいた。かつての同僚たまちゃんの働いている靴屋、 「CAMPER」に寄ったが、たまちゃんは居ず。今日の送別会に誘おうと思ったのにと がっかりした矢先、電話がかかってきたのだ。 「今日の送別会、中止になっちゃいましたー。」ま、まじですか。「で、浅草で飲もうって言っているんですけど、来ませんか?」 青山で飲んで早めに帰ろうと思っていた私にとって、浅草はとっても遠いところな気がした。 だが浅草じゃなきゃ、特別じゃなかった。 屋台のイカ焼き、たこ焼き。チョコバナナ。ビールの缶片手にエクスプローラー。 本日の主役Shinは、三社祭を中心に一年を過ごしている浅草っ子。神輿を担いだあと、一番美味しそうにじゃがバターを食べている。なんと4つ目!!食べすぎだろう、Shin!! だが一口二口もらったじゃがバターの、じゃがの甘さとバターの塩味との絶妙なバランスは、強烈な美味しさ。 ノスタルジーと現実との境目を、屋台の光に照らされ酒の魔力に助けを借りながら、夜の色は濃く深くなっていった。 屋台も22時でおしまい。さあ夜はこれからとばかり、皆で威勢良く居酒屋へ向かう。 まるで更けていく祭りの夜を愛おしむかのように、唯一開いていたチョコバナナの屋台。ShinやMasambaのわがままリクエストに応え、すでに出来ているチョコバナナではなく「チョコつけたて」を作ってくれる。そんなところにも下町の匂いがする。 雷門の下には、これも3つくらいの連のみなさんが、それぞれの法被を来て、たむろしている。特になにをするわけでもなく、ただ去りがたいといった空気。 さて、居酒屋に入る。白木屋。どこにでもある居酒屋だ。 ただ店員もみな声を枯らしている。祭りというのは全員参加が基本なのだ、ということを改めて思い知る。 その後は、六本木から駆けつけた旧職場の同僚などとどんちゃん騒ぎ。彼らと「居酒屋」で、しかも「浅草」で飲むというのはとにかく新鮮で、気がつけばいい時間。焦って帰ってきた。 まったく生活時間帯の違う人たちと飲むというのは、たいへんだ。 結果的に考えると、まずいきなり私たちを浅草に呼び寄せてくれた運命というものに感謝する。まさか生まれて初めての三社祭の「宮入り」を、こんなかたちで見るとは思わなかった。 そして浅草という街を改めて素敵だと思った。下町の粋、というのを否応無しに感じ、そしてそれはとてもとても暖かいものだった。 最後に旧職場の仲間たち。やっぱりあんたら面白い!! 日曜でなければ、朝まで飲んでいたこと間違いない。楽しかった。 とても匂いのある夜だった。 今まで嗅いだことのない、でも東京の、匂いだった。
by the-beat-goes-on
| 2005-05-23 23:28
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