以前の記事
2008年 04月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
火曜日、いつもより総武線は混んでいるように思えた。だがそれでも中央線の6割くらいの混み具合だろうか。ラッキーなことに、新宿から座ることが出来た。
市ヶ谷で降りる人は、意外と多い。オフィスビルが多いのだ。私は駅に着く少し前に立ち上がったが、降りる人が皆ドアの方に向きドアが開くのを待っているため動けず、しばらく自分の席の前に立っていた。 その男がすぐ横にいるのは知っていた。その男が私の座っていた席を狙っているのも知っていた。だが私は動けなかったのだ。どうせドアが開けば、私はその場を動けて彼も座れる。たった20秒かそこらの差だ。 その時である。彼は私を罵った。 「どけよこらぁ!いつまでそこに立ってんだよ!!」 車内がシーンとなるくらいのボリューム。ドスのきいた声。 私はその言葉が自分に投げかけられたものだといまいち認識できず、その言葉を発することのできる人間というのは一体どういうヤツなんだと思い、その男をなめ回すように見てしまった。 その男はそこまで大物ではなかったらしい。社内の視線が耐えられなかったのか、席に座ったその後は目を伏せたままだった。茶色と小豆色の中間ぐらいのスーツを着、柄物のネクタイをした50代くらいの男。言っては悪いが冴えない中年。ただガラの悪い雰囲気。 一方で、何も非はないにもかかわらず怒鳴られた女性、つまり私は複雑な気持ちで電車を降りた。現在の日本が持つひずみ、ゆがみ、そんなものが一気に私の身にふりかかってきた気がして、ただただ強く、「日本を出たい」と思った。やり場のない怒りと、悲しみと、身の震える感覚。得体の知れない恐怖。 そういえば、だ。満員電車から降りるときに「すみません」「降ります」と言う人が極端に少なくなっていないか。携帯のゲームやメールに夢中になって、他のお客さんの進路を塞いでいる人が、増えていないか。それぐらいならまだいいけれども、ブルドーザーのように降りていく無表情の人間がいかに多いことか。人として、人と人との関係性を保っていく上で、こういうのは有りか? それを咎めるのも自分の身に危険なことが起こるかもしれない。誰も注意しないから、悪循環もいいところだ。 キレるというのは自分の精神を自分のコントロール範囲外に置くことである。 日頃コミュニケーションが取れている相手にキレるのは、たまにはあるだろう。だが全くの他人にジャブも入れずキレられるその感覚を非常に危険だと身をもって感じた。 満員電車から降りる時は、一言声をかけましょう。 自分の横にいる他人も、その存在をリスペクトしましょう。 私がやれば、あなたがやれば、相手も変わる。 Spread Love.
by the-beat-goes-on
| 2005-05-12 21:29
| Daily beats
|
ファン申請 |
||