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完璧なテクニックに裏打ちされた余裕。
世界中から腕利きの若手ミュージシャンばかりを集め、全世界を常に驚かせてきたJoe Zawinulのプロジェクト。 この凄まじい音楽は、ライブを体感したものにしかその真価を語ることが許されないだろう。 Joe Zawinul、72歳。 数々の無名のミュージシャンをこの世に送り出してきた、張本人である。 その選択眼に、未だ狂いはない。 Jaco Pastorious、Richard Bona。この後に続く人材をよく発掘してくるものだと感心する。 Linley Marthe。前回の来日公演にてその名をジャズフュージョン界に轟かせた、モーリシャス出身の若きベーシスト。 まだ荒い。荒いんだがそのなかに光彩を発してやまない核がある。殻を剥がし磨かれれば、ダイヤモンドになることは間違いない。 彼だけではない。ドラム、パーカッション、ギター、一体どこからこんな逸材を集めるのか本当に不思議なくらい、トップレベルを超えるテクニックの競演。 さらに特筆すべきは、ボーカルのSabine。 彼女がステージに上がり、歌いだした瞬間に空気がぐぐっと濃くなる。 あんな空気感を持ったシンガー、ジャズ界でもなかなかいない。 はっきり言って、口に入れた鴨肉の味がわからなくなるほどの演奏であった。 レーベンズウッドのジンファンデル、とても美味しいワインなんだが味も香りもわからなかった。 五感のうちの聴覚と視覚に集中しすぎると、まれにこういうことが起こる。 とにかく一時間半強のステージ、あまりにおもしろすぎて笑いっぱなし。 そりゃ、チックコリアも見に来るわ。 自らの音楽人生を賭け、後進の育成にあたるJoe Zawinul。 Art BlakeyやElvin Jonesのように、最後まで無名の新人をこの世に紹介し続けるのだろう。 だがそのステージを一番楽しんでいるのは、他でもない、本人に違いない。
by the-beat-goes-on
| 2005-05-08 01:41
| the_beat_goes_on
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