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天気がよいと、気持ちがよい。
こんな日は、ibook持って出かけよう。途中でサンドイッチ買って、ブライアントパークで日記を書こう。かどのスタバのカフェラテも必須。 だが現実にはここは東京であり屋外で無線LANをキャッチできる場所などうちの周りでは皆無なので、陽光の差す外を恨めしげにながめながら、ちょっぴり寒いうちのリビングでこれを書いている。お昼はカレーうどんだった。知人からもらったジャマイカのインスタントコーヒー、開けるとココアの匂いがする。これもしかしてコーヒーだと思って二回ほど飲んだけど実はココアだったりして、なんて有り得ないことを考えながら今一度しげしげと瓶を眺めてみる。ちゃんとコーヒーと書いてある。しかし、まずい。味も香りもない。日本のインスタントコーヒーのクオリティとは雲泥の差。 横着したのを反省して、今度はケニアの豆を挽いて、正統派にコーヒーを入れてみる。うむ、なかなか。だがミルクがない。本来牛乳派なのだが、この際クリームでもいいかと妥協してクリームを探すが、これもない。それどころか、母がパクってきたであろうAfternoon Teaのロゴの入った角砂糖ばかりが見つかる。何故あんなものを大量にパクってくるのか、不思議である。そういえばスペインのホテルからも砂糖をパクってきていたな、うちの母。子供が、欲しくもない消しゴムを何故か万引きしてしまうのと同レベルだ。 洗濯物を干しにベランダに出る。と、裏の家から鼻歌がきこえてくる。「たんたかすったんたーん」。作詞作曲@裏のおばちゃん。若干「笑点」のテーマに似ている。まあ天気がいいというのは素晴らしいことだ。人は陽気になり植物は光合成する。 さてやっと日記の本編にたどりついたところで、今日書かなければいけないことを思い出し、ブルーになる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ヨーロッパのジャズ界でベースといえばこの人、という存在であったニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセンが急逝した。享年58歳。 かつてヨーロッパジャズを聞き漁っていた時期、このベースいいな、と思うと必ずペデルセンだったので驚いたことがある。よく言われる「Musician's musician」。玄人受けする絶妙なベースを弾く。大きなウッドベースをギターのように、手玉に取る。 プレイもそうだが人柄も素晴らしい方だった。2003年オスカーピーターソンと来日したのが最後だと思う。奥さんを喜ばせるため楽屋での食事ではなく、毎日外食していたものだ。彼は「奥さん孝行、しなきゃね」とにこにこしながら言っていた。 美しいご夫婦だった。ヨーロッパ的な、紳士と、淑女のカップルだった。 病気を持っていたわけではない。それどころか大変元気で、訃報の数日前まで自らのトリオでヨーロッパを回っていたとのこと。突然の心臓麻痺で人の命は簡単にストップする。何故彼が、彼のような素晴らしい人、素晴らしい芸術家が、そのような不運に見舞われなければならないのか。不条理な思いは彼の家族、友人、ミュージシャン仲間、皆が深く感じているところだろう。 約30歳も年上で健在であるオスカーピーターソンの心境を考えると、胸が痛い。 ここ数年でも、数多くの偉大なミュージシャンが亡くなった。 レイ・ブラウン、エルヴィン・ジョーンズ、マル・ウォルドロン、バーニー・ケッセル、ジミー・スミス、グローバー・ミッチェル、アーティー・ショウ…。数えればきりがない。 メッセージを伝える手段があったなら、私は声を大にして彼らに伝えたい。「We won't forget」絶対に忘れない。あなたたちの辛かった人生。山あり谷ありのなかであなたたちが切り開いてきた、道。叫びのように出し続けてきた、音。あなたたちの勇姿。やさしさ。強さ。絶対に、忘れることなど、できない。 ニールス、あなたのユーモア、愛、絶対に忘れない。 奥さんが一足先に帰国したその日すぐに、「かみさんと離婚するから僕と結婚して」って…。 そんな100%ジョークも、嬉しかったし、とにかくあなたと話すのは楽しかった。気にかけてくれていたのも、嬉しかった。 だってあなたは本当に素晴らしい人だったから。 彼の死を実感できないのが半分、実感してしまいとてつもなく悲しいのが半分。 奥さんと、お子さん3人残して、なぜこんなにも突然に去らなければならなかったの? やりきれない。
by the-beat-goes-on
| 2005-04-24 14:06
| the_beat_goes_on
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